現地調査
辿ることのできる、最古のご先祖様が住んでいた地域を限定できた場合、そこからは現地に出向いての調査になります。ここからが真の調査と言えるほど、現地調査はその後の明暗を分ける重要なポイントです。
現地を訪れる前に必ずしなくてはならないことがあります。それは、集めた情報を整理し、現在わかっている家系の繋がりと、わかっていないご先祖様を明確にしておく作業です。簡単でも良いので、それまでの登場人物を図にして、情報提供者に見せられる状態にしておきます。
まず、菩提寺が判明し、過去帳を見せてもらえるなら訪れてみます。菩提寺にしてみれば、見せる必要もないお寺の大切な秘蔵書物ですから、訪れる際は、心付けとして謝礼を持参し、丁重に扱う事を心掛けましょう。過去帳を読み解くのは困難なので、お寺の住職にも協力してもらえるように、礼を欠かさない態度で臨むべきです。
折角現地まで足を運ぶからには、現地ならではの情報収集もしていきます。現地の歴史に詳しい人から話を聞けると、文献には無い情報が得られるかもしれません。他にも、墓石にはご先祖様の氏名や戒名(宗派によっては法号・法名)が刻まれていますし、周辺に縁者が住んでいる可能性もあります。
しかし、直接の縁者が見つかるかどうかは、五分五分の状況で、その地で男子が生まれて同じ苗字を名乗っていなければ、縁者かどうかは知る由もありません。実は縁者なのに、嫁いで姓が変わっていると、コンタクトの取りようが無いからです。
結果はさておき、現地が遠い場合は何度も訪れる訳にもいかないので、宿泊も考えてじっくりと納得できるまで調べましょう。思わぬ経路でご先祖様の子孫と繋がる事も多いのが、現地調査の特徴です。
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