くずし字について
戸籍がコンピュータ管理されたのは近年のことで、それまでは手書きの戸籍簿として存在したため、記録する人の筆跡がそのまま残ります。現在の文字がそのまま使われているのではなく、旧字や旧仮名使いも頻繁に出てきます。
特に読みにくいのが明治時代の戸籍で、毛筆のくずし字で書かれており、一見して読めることは極めてまれです。慣れてくると読めるようにもなりますが、初めのうちは毛筆辞典などを片手に、少しずつ読み解いていくことになるでしょう。
戸籍事務を行っている職員は、一般の人よりも毛筆の戸籍に触れることも多く、読み方を教えてもらえる可能性はあります。ただし、毛筆の戸籍をパソコンで入力し直してデータ化するようなことはしていないので、戸籍のスキャンデータを印刷したものしか手に入りません。
また、毛筆のくずし字が使われるのは、古文書や過去帳においても同じです。いずれ目にすることになるのなら、戸籍で十分に読み方を勉強しておくと、後で必ず役に立ちます。
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